7月3日(金)午後7時から元新道小学校の中にある自治会室にて認知症を理解する研修会が開催されました。開会に当たり、新道学区社協山田会長から「認知症の研修会も3年目になります。これまで勉強した認知症は病気であることを踏まえて、実際に認知症のご家族の介護体験などをお話しいただいて、さらに深めていきたいと思います。」と話がありました。
今宵のお話しは、認知症の人と家族の会京都府支部副代表 徳廣三木子さんからご自身の体験談と認知症の人を理解する方法、接し方について学ぶことができました。認知症ケアの変遷からお話しが始まり、ご主人のご両親、姉妹の3人の方のお世話をされた体験談へとつながりました。その中で学んだことの一つに、『認知症は最初が大変。要介護状態が4,5の判定になると精神的には楽になる。』ということを教えていただきました。本人の思い、家族の思いと認知症を受け入れることから始まり、精神的にも肉体的にも最初がしんどいのだということがわかりました。
認知症のご本人の支援が重要視されがちですが、家族の方をはじめ近親者で当事者をお世話する人に対するケアも重要なことを教えていただきました。
そのような中で一番印象的であったのが、『当事者にとって、その時その時が新しいことの始まりであり、常に不安が付きまとっている。“さっき”という過去は存在しないことでした。
最後に読まれたことを掲載します。
認知症の人と接する時の心構え
~言葉より 心に寄り添う 認知症~
認知症は病気です。残念ながら今は治すことができません。
どなたも「さっき」のない、今の一瞬一瞬を、懸命に生きておられますが、
その方が感じ取る心は豊に生きています。
病気だと理解した上で、自分だったらどう寄り添って欲しいかを考えましょう。
さりげなく自然な援助が大切です。
ご本人にとっては、不安と寂しさと偏見が敵です。
そこのところを十分ご理解していただき、認知症の人があなたの周りで
その人らしく生活できますようサポートしていただけたらうれしいです。
(藤井 一)
コメントをお書きください
堀田 裕 (月曜日, 06 7月 2015 15:31)
MCI(軽度認知障害)を含めると、全国で800万人以上の認知症の方々がおられます。認知症の当事者への理解も大切ですが、当事者を支える家族への理解、支援もとても重要です。実際に介護体験された方の話を聞く機会により、認知症への理解がさらに深まったのではないかと思います。毎回、企画するのは大変なことですが、継続されて実施していることがとても素晴らしいと思います。微力ではありますが、何かお手伝いすることがあれば仰って下さいね。